すち子&真也が歌ネタ王初代王者に!先輩・小籔千豊も感激号泣

[ 2013年5月19日 06:00 ]

「すち子&真也」が初代歌ネタ王に輝き、うれしさのあまり号泣する小籔(左から2人目)

 笑いと音楽を融合させた毎日放送主催の新たなお笑いコンテスト「歌ネタ王決定戦2013 presented by マルハン」決勝が18日、大阪市内で開かれ、吉本新喜劇で活躍するユニット・すち子(41)&真也(36)が初代王者に輝き、優勝賞金500万円をゲットした。司会を務めた新喜劇座長の小籔千豊(39)も後輩の栄誉に思わず号泣。「すぐに座長にしてもらえ!給料上げてもらえ!」と祝福した。

 ベタベタの新喜劇ネタが、出場全1289組の頂を制した。借金取りに扮し、プロ顔負けのテクニックでギターをかき鳴らしながら、とんちんかんな取り立て文句でボケる真也こと松浦真也に、妻役のすち子ことすっちーが鋭いツッコミ。最後は借金の回収率が「ZERO~♪」と、読売系の同名ニュース番組で流れる音楽で締めるという新喜劇の舞台ではおなじみの応酬に、観客の爆笑は止まらなかった。

 「2700」ら10組が登場した第1ステージでは、87点(満点100点)を獲得し2位通過。4組での対決となった最終決戦でも、借金取り立てネタで再び笑いを取り、審査員10人中6人の支持を得た。優勝決定の瞬間、「マジですかー!」とすっちー。感激に顔をゆがめる2人以上に、感極まったのは小籔だった。

 司会者として中立を貫いてきたが、2人の苦労を知る先輩は思わず号泣。すっちーからは「僕も泣きそうやったけど、小籔さんが先に泣くから…」と苦笑いされた。吉本新喜劇の座員が賞レースを制した初の快挙に、小籔は「あまりに喜ばしくて泣いてしまった。50歳超えるまでは、絶対に泣かんと決めてたのに」と感無量の表情。「これですっちーが座長になること、決定でしょ!新喜劇に新時代到来ですよ」と、吉本興業の社員らに猛プッシュ。「ギャラも上げたれ!番組にも呼んでください。2人だけでは弱かったら、僕も一緒に出ますから。2人にビッグビジネスを!」と、2人に代わって訴えた。

 500万円の使い道を聞かれたすっちーは、「新喜劇のメンバーとパーッと宴会します」。松浦は、「実はきょう、客席に見に来ていた」という交際中の彼女との結婚資金にあてるといい、「結婚してくれ!」と、会見場で報道陣を前に公開プロポーズ。栄冠と生涯の伴侶のダブルゲットを誓っていた。

 「すち子&真也」の活躍は、幾多の看板役者やギャグを生んできた吉本新喜劇の“ベタな笑いの力”を、あらためて証明する形となった。小籔は、「素晴らしい先輩から受け継いだものを後輩にパスするのが新喜劇。でも、僕より面白いヤツが出て来ず、僕がずっと“新喜劇界のマラドーナ”と言われてきた。ようやくメッシのような後継者が出てきてよかった」と笑顔。50年以上の歴史を誇る新喜劇と、歌ネタ界に“新看板誕生”を印象づけた。

 ◆すち子&真也 すち子=須知裕雅(すち・ひろまさ)1972年(昭47)1月26日、大阪府出身。真也=松浦真也(まつうら・しんや)1976年(昭51)7月18日、京都府出身。吉本新喜劇に入団後、09年にコンビを結成した。

 ▽決勝ルール トミーズ雅ら「笑いの審査員」5人と、天童よしみら「音の審査員5人」が各10点の持ち点で採点し、上位3組が最終決戦へ。さらに「オーディエンス復活枠」として、視聴者投票で選ばれた敗者復活1組が加わり4組で優勝が争われ、審査員が一番面白かった組に投票。最も票を獲得した組が王者となる。

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