劇場アニメ「バカ昔ばなし~劇場版」公開 温水洋一ら舞台あいさつ

[ 2013年5月18日 20:23 ]

あいさつする温水洋一

 18日から期間限定特別上映がスタートした劇場アニメ「バカ昔ばなし劇場版~じじいウォーズ~」の初日舞台あいさつが、東京・新宿区の新宿バルト9で行われ、監督・脚本の細川徹氏、原作・監督の五月女ケイ子氏、キャストの俳優・温水洋一(48)の3人が出席した。

 レトロでシュールな画風で知られる脱力漫画家・五月女氏とコント作家&演出家・細川氏が手がけ、絵本やDVDが爆発的なセールスを記録している「バカ昔ばなし」シリーズの初の映画化。

 昔ばなしをバカに仕立てたストーリーで、小さな子どもからお年寄りまで幅広い年齢層に人気を集めているシリーズだが、今回の劇場版は、じいさんとばあさんが老体にむちを打って宇宙に鬼退治にいくというゆるくておバカでクスッと笑える昔ばなしで、55分間にわたって楽しめるアニメだ。

 細川氏は「劇場でアニメが流れたわけですから“ジブリと並んだぞ”という気持ちです(笑い)」と感激。

 作画デザインを担当した五月女氏は「いろんな昔話の人物が出てくるので、あまり活躍しないキャラクターもあり、その割にたくさん描かなければいけなかったので大変でした。私は映画が大好きなので、こうして劇場の大スクリーンで見ることができて感激しました」。

 温水は、ナレーションをはじめ、じいさん、ばあさん、宇宙人、河童、天狗、観音様など全24役のキャストの声を1人で担当し、「限られた時間の中で声を録っていったわけですけれども、まだその時点で絵がないので(笑い)、そのうち出来るだろうなと思いながら、でもDVDはすでに2本やっていたので、五月女さんがどんな感じで絵を描かれるのか、それを楽しみにしながら声を録っていきました」と笑顔で制作秘話を語った。

 その中で特に苦労した声は「かぐや姫でした」と言い、「女性の声は大変でした。でも、24役を声色で変えるというよりも気持ちでやっているという感じでしたね。天狗の気持ちとか、河童の気持ちとかいったようにその役を想像しながら録りました。また、エンディングの歌も歌わせていただいたので、それもちょっと感動しました」。

 最後に温水は「ぜひ多くの方に見ていただき、癒やされ、クスッと笑っていただけたら幸いです」と話していた。同劇場版のDVDはキングレコードから6月26日に発売される。

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