おもてなし課の高知県庁「再現ロケセット」に1万人超

[ 2013年5月18日 14:52 ]

 高知県庁に実在する部署を舞台にした映画「県庁おもてなし課」の再現ロケセットが、人気を呼んでいる。「撮影場所を見ておきたい」「同じ雰囲気を味わいたい」と観光客やファンらが引きも切らず、18日に1万人を超えた。

 セットは4月下旬、映画撮影時と同じように、議会棟と本庁をつなぐ2階の渡り廊下に登場した。幅約5メートル、長さ約20メートルにわたり、映画で使ったおもてなし課職員の机や文房具などの備品、パネル写真を展示。観光ガイドも常駐し、ロケ地についても説明する。

 県観光振興部によると、11日の映画公開前までに約8000人、5月のゴールデンウイーク中には最多で1日に1524人が全国から訪れた。

 滋賀県草津市の会社員池島紗知子さん(27)は「映画を早く見たくなった」と笑顔。主演の錦戸亮さんや映画と同名の原作小説を書いた有川浩さんのファンで、ロケ地を見て回るために来日した台湾の女性会社員リン・イーシェンさん(27)は「(セットが)しっかり作られていてすごい」とうれしそうに話した。

 映画公開に合わせ、県観光コンベンション協会は、映画で取りあげられている観光スポットを紹介するロケ地ガイドを約44万部制作。全国の映画館などで配布しており、「観光客の一層の誘致につなげたい」としている。セットは9月23日まで無料で公開している。

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2013年5月18日のニュース