宮沢りえ、代役は野田秀樹への“恩返し” 背景に電撃妊娠&結婚

[ 2013年5月11日 06:00 ]

天海祐希の代役として熱演する宮沢りえ(左から3人目)

 女優宮沢りえ(40)が10日、心筋梗塞で入院中の天海祐希(45)に代わり、東京・池袋の東京芸術劇場で舞台「おのれナポレオン」に出演し、万雷の拍手を浴びた。稽古開始から2日で本番を迎えた“至難の代役”をりえに申し入れたのは主演の野田秀樹(57)。引き受けた背景には、2009年2月に明らかになった電撃妊娠&結婚があった。

 稽古開始からわずか2日で迎えた“初日”。2時間20分の芝居を無事に終えたりえは舞台上で、胸に手を当てると大きく息を吐き、ホッとした表情を浮かべた。

 夜7時からの本番を前に最後の稽古に臨むため、劇場には朝9時50分に到着。背筋がピンと伸びた後ろ姿には緊張感と気迫がみなぎっていた。

 天海が降板を発表した8日未明に台本を受け取り、その日の午後から稽古を開始。翌9日は別の舞台の製作発表に出席してから参加した。舞台関係者は「上演を続けてほしいという天海さんや出演者の思いを受け、一層力が入っていた」と明かす。そんな“至難の代役”を二つ返事で引き受けた背景には、主演の野田への恩返しがあった。

 りえは08年末、当時まだ結婚していなかった男性との間に子供ができたことが分かった。しかし、その時、野田が作・演出の舞台「パイパー」の稽古に入っていた。しかも2カ月公演。身重で乗り切るのは不可能で、降板すれば多大な迷惑を掛けるとともに妊娠が公になる。りえから打ち明けられた野田は、体に負担のかからない演出に誰にも悟られずに変更したのだ。今回はその野田が芸術監督を務める東京芸術劇場の舞台。実際に客席から芝居も見ていたりえは、穴をあけるわけにはいかない恩人からの依頼にすぐに快諾したのだった。

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