尾崎豊さん特別展 根強い人気 就活の励み「頑張ろうという気持ちに」

[ 2013年5月2日 12:01 ]

「尾崎豊特別展OZAKI20」を鑑賞する人たち

 シンガー・ソングライター尾崎豊さんの没後20年を記念する特別展が5月5日まで横浜市西区のみなとみらい線みなとみらい駅の特設会場で開かれている。

 就職活動が本格化する時期と重なり、会場にはリクルートスーツ姿の学生らが多く「若者の代弁者」として変わらぬ人気ぶりを示している。

 「就活で落ち込んだ時に尾崎の曲を聴くと自分の悩みは小さいと感じ、頑張ろうという気持ちが湧いてくる」と話すのは、大学4年の女子学生(21)=千葉県船橋市。就職活動の帰りに立ち寄り、直筆ノートなどを食い入るように見入っていた。

 川崎市から来たアルバイトの女性(23)は「言っても無駄と思われていることを社会に向かってストレートに主張する姿がかっこいい」と魅力を語る。

 主催団体の大野剛史さんは「世間に理不尽さを感じていた尾崎が疑問に思っていたことと、今の若者が疑問に感じていることが根本的に共通している」と分析。会場には40代前後のファンに加え、動画サイト「ユーチューブ」などで尾崎さんを知った大学生や高校生らの姿が目立つという。

 「尾崎豊特別展OZAKI20」は昨年9月からスタート。東京、名古屋、大阪、福島で開かれており計約5万人が来場。横浜が最後の開催地で、尾崎さんが使っていた机やデモテープなど百数十点が公開されている。

 受付時間は午前11時~午後6時まで、木曜定休。

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2013年5月2日のニュース