嶋大輔 三原じゅん子氏が紹介?自民比例で参院選出馬へ

[ 2013年4月25日 06:00 ]

芸能界を引退する嶋大輔

 ヒット曲「男の勲章」で知られる歌手で俳優の嶋大輔(48)が夏の参院選へ出馬する意向を固めていることが24日、分かった。自民党比例代表からの立候補を模索しているとみられる。嶋はこの日、芸能界からの引退を表明。25日に会見し、経緯や今後について説明する。また、日本維新の会が、元日本テレビアナウンサーの小倉淳氏(55)を擁立する方向で調整していることも判明した。

 嶋の所属事務所はこの日、マスコミ各社に「嶋大輔 芸能界引退決意」と題したファクスを送信。「弊社所属俳優の嶋大輔は32年間活動してきました芸能界を、引退する運びとなりましたのでお知らせ致します」との内容で、25日夜に都内ホテルで会見を行うとした。

 発表に合わせ嶋は、自身のフェイスブック(FB)を更新。「真っ先にFB仲間にお知らせするつもりでしたが、先にネットに出てしまいました。あしたFBで、細かく経緯と葛藤そして、決断を書かせてもらいます。俺は俺、嶋大輔は変わりません」とファンに向けてつづっている。芸能界を続けながら選挙活動は可能だが“男のけじめ”をつけた格好だ。

 嶋を党に紹介したのは、2010年の参院選で女優から転身した、自民党の三原じゅん子参院議員とみられる。2人は85年にデュエット曲「Easy 悪 Rock’n Roll」をリリースしたほか、08年9月には映画「ロックンロール★ダイエット!」で夫婦役を演じるなど旧知の仲。永田町関係者によると、三原氏と嶋が一緒に参議院会館を回っている姿が目撃されており、出馬が噂されていた。

 アベノミクスの成功で参院選もいけいけムードの自民。党内には「3年B組金八先生」のツッパリ少女役で人気を博した三原氏のほか、ヤンキー先生で知られる義家弘介衆院議員がおり、不良系“再チャレンジ”組を目玉候補に立てるのはお手の物。河村建夫選対委員長が24日夜、石破茂幹事長が近く、会うことを明言した。ただ、党内からは「嶋さんが普段から政治的活動をしているとは聞いたことはない。実績もない上に、何を訴えたいのかも分からない」と当惑の声も上がる。

 所属事務所はこの日、引退理由について「今の段階では何も申し上げられません。本人の口から説明します」とコメント。知名度の高い候補者が続々立候補を表明しており、参院選が一気にヒートアップしてきた。

 ◆嶋 大輔(しま・だいすけ)1964年(昭39)5月22日、横浜市生まれの48歳。81年にTBS系ドラマ「茜さんのお弁当」で俳優デビュー。翌年、リーゼントに長ラン姿で歌った「男の勲章」が70万枚を超えるヒットとなり人気者に。その後はドラマ、舞台、バラエティーなど幅広く活動。昨年5月には牡馬「オルデンボンズ」を16万ドル(当時約1500万円)で購入し話題となった。

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