「宮川左近ショー」のギター 松島一夫さん死去

[ 2013年4月5日 06:00 ]

「宮川左近ショー」で活躍していた松島一夫(左端) 隣は故宮川左近さん(中央)と暁照夫

 昭和の人気歌謡浪曲トリオ「宮川左近ショー」のギター担当・松島一夫(まつしま・かずお、本名・大饗健一=おわい・けんいち)さんが2日午前2時50分、慢性閉塞性肺疾患のため、大阪府内の病院で死去していたことが4日、分かった。83歳だった。葬儀・告別式は近親者のみで済ませた。

 松島さんは1945年に浪曲師・京山小円さんに入門。59年、宮川左近ショーを4人で結成したが、間もなく1人が脱退し、故宮川左近さんと暁照夫とのトリオになった。テーマ曲「毎度皆さまおなじみの…」で始まる軽妙な浪曲ショーで人気を博し、72年には上方漫才大賞を受賞した。

 宮川さんの名調子、暁の女形キャラと華やかな三味線とは対照的に、松島さんは泥臭い芸風。珍妙な表情やだみ声で挟む合いの手で、笑いを誘った。86年、宮川さんの死去により解散後は、歌手活動などをしていた。

 訃報を受けた暁は、「宮川左近ショーとして共に過ごし、兄弟以上の付き合いだった。一人残され寂しいですが、一緒に活動できて幸せでした」と悼んだ。

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2013年4月5日のニュース