小澤さん 1年2カ月ぶり特別演奏会で指揮

[ 2013年3月27日 19:29 ]

 公演活動を休止していた世界的な指揮者の小澤征爾さん(77)が27日夜、京都市で開かれた「小澤征爾音楽塾」の演奏会で、約10分間の序曲「エグモント」(ベートーベン作曲)を指揮した。小澤さんが観客の前で指揮をするのは、昨年1月の水戸室内管弦楽団の公演以来、約1年2カ月ぶり。

 演奏会は、若手演奏家の教育を目的に開催。新進の指揮者垣内悠希さんによる演奏の後、小澤さんがアンコールで登場すると、会場からは大歓声が上がった。

 「エグモント」を力強く振り切った小澤さんは、終演後「面白かった。若い人のパワーはすごい。力をもらうね」と話し、笑顔を見せた。

 小澤さんは2010年に食道がん摘出手術を受けた。「体力の回復に専念する」として昨年3月に公演活動の休止を発表していた。総監督を務める「サイトウ・キネン・フェスティバル松本」(長野県)で8月に、活動を本格的に再開する意向を示している。

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2013年3月27日のニュース