余命わずか…ウィルコ・ジョンソン 人生最後のライブ終える

[ 2013年3月13日 17:50 ]

人生最後のライブを終えたウィルコ・ジョンソン

 英4人組ロックバンド「ドクター・フィールグッド」のオリジナルメンバーで知られるウィルコ・ジョンソン(65)が10日、ロンドンでギタリスト人生最後となるライブを行った。

 昨年末期のすい臓がんと診断され、余命わずかとの宣告を受けたウィルコ。ファンに別れを告げるためにミニツアーを敢行していたが、ついに最終公演の幕を閉じた。スライディングをして観客にアピールするお決まりのパフォーマンスは健在。ファンから温かく迎え入れられ、アルバム「ダウン・バイ・ザ・ジェティ」からの楽曲などを披露した。

 ライブ中は調子も良さそうで、「ロクセット」や「バック・イン・ザ・ナイト」を演奏し、安定したステージを見せた。MCでは「赤ん坊を連れ去った列車がもうすぐ自分のお迎えにもやって来る」と死期が迫る胸中を語る場面もあった。チャック・ベリーの「バイ・バイ・ジョニー」のカバーで最後を締めくくり、終了後にはアンコール2曲も演奏。感極まった観客は最後まで手を振り、ウィルコを送り出した。

 1月には「奇跡が起きて病気が治ることなんて望んでいない。とにかく最後のライブをこなせるまで生きられたら幸せだよ」「俺は素晴らしい人生を送れたと思ってる。自分の身に起きたことや達成してきたことを思い返すと、これ以上求めるのは欲張りだ」と心情を吐露していた。

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2013年3月13日のニュース