海老蔵　口上で「お客さんと父の思い出話ができれば」

「ル　テアトル銀座　三月花形歌舞伎」製作発表会見に出席した市川海老蔵

　歌舞伎俳優の市川海老蔵（３５）が１８日、都内で行われた「ル　テアトル銀座　三月花形歌舞伎」（３月３～２４日）の製作発表に出席した。

　父で歌舞伎俳優の市川団十郎さんが３日に６６歳で亡くなってから初の公の場。同公演は親子共演の予定だった舞台「オセロー」の代演で「一生懸命に務めるしかない」と熱演を誓った。

　演目は「夏祭浪花鑑」と「高坏（たかつき）」。いずれも、昨年１２月に亡くなった中村勘三郎さん（享年５７）に習ったもので「演目が決まった時は、まだ父も生きていた。勘三郎のお兄さんが亡くなられ、お兄さんに習ったものにしようと思った」と説明。「口上」については、「お客さんと父の思い出話ができれば」とした。

　１４日に同い年の尾上菊之助（３５）が中村吉右衛門（６８）の四女波野瓔子（ようこ）さん（３０）との婚約を発表し、３月末には夫人の小林麻央（３０）との間に待望の長男が誕生予定。４月には歌舞伎座の再開場が控えており「暗いことだけでなく大きな希望の光もある。頑張っていきたい」と前を向いた。