本郷功次郎さん死去 「特捜最前線」の橘警部などで活躍

[ 2013年2月15日 06:00 ]

亡くなった本郷功次郎さん

 刑事ドラマ「特捜最前線」などで活躍した俳優の本郷功次郎(ほんごう・こうじろう)さんが14日午前10時30分ごろ、心不全のため横浜市栄区の病院で死去した。74歳。岡山市出身。葬儀・告別式は18日午前9時から同区の自宅で親族のみで営まれる。喪主は元女優の妻都(みやこ)さん。後日、「偲(しの)ぶ会」を開く。

 立教大に在籍中の1958年、大映に第12期ニューフェイスとして入社。翌年、柔道映画「講道館に陽は上る」で準主役でデビュー。高校、大学と柔道部だったこともあり、迫真の演技で一躍スターになった。「大魔神」「ガメラ」など大映のヒットシリーズに主演。

 70年代以降はテレビでも活躍。78年からは刑事ドラマシリーズ「特捜最前線」で橘警部役を9年間務めた。88年にはNHK大河ドラマ「武田信玄」で武田家の家臣、甘利虎泰を好演。現代劇も時代劇もできる二枚目俳優として親しまれた。

 宝塚歌劇団男役スターだった都さん(芸名古城都)とは73年に結婚。04年に脳梗塞で倒れ、リハビリを続けていた。15日は誕生日だった。

 次男で俳優の本郷壮二郎(37)は「教育の上でも一切手抜きしない父親でした。自分が役者を目指したときからは、先輩として、誰よりも光るものを与えてくれました」とコメントした。

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2013年2月15日のニュース