もう「団菊祭」できない…尾上菊五郎 団十郎さんしのぶ「天真らんまんな人」

[ 2013年2月4日 12:55 ]

市川団十郎さんの自宅に弔問に訪れ、報道陣の質問に答える尾上菊五郎

 歌舞伎俳優の尾上菊五郎(70)が亡くなった市川団十郎さんの自宅へ弔問に訪れ、早すぎる死を悼んだ。

 「60年以上の友だちだったので、言葉が見つからない」と菊五郎。毎年、歌舞伎座の五月興業の恒例の催し「団菊祭五月大歌舞伎」を上演している深い間柄だけに悲しみは計り知れない。

 そもそも「団菊祭」とは明治時代に活躍し「劇聖」とされた九代目市川団十郎と五代目尾上菊五郎の偉業を顕彰するために始まったものとされる。

 2010年からは歌舞伎座の建て替えにともない大阪松竹座で始まり、3回目となった昨年5月にもそろって松竹座の舞台に上がり「身替座禅」(みがわりざぜん)「絵本太功記」(えほんたいこうき)で共演した。

 「子どもからいきなり大人になっちゃったような人。天真らんまんで、おおらかな人でした」と故人をしのんだ。

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2013年2月4日のニュース