団十郎さん 19歳で市川宗家の双肩担う 「不器用」と辛い評価も芸を蓄積

[ 2013年2月4日 06:39 ]

死去した歌舞伎俳優の市川団十郎さん

 歌舞伎俳優の市川団十郎(いちかわ・だんじゅうろう、本名堀越夏雄=ほりこし・なつお)さんが3日午後9時59分、肺炎のため、66歳で死去した。

 戦後最大のスターと言われた十一代目市川団十郎の長男として生まれ、53年に市川夏雄を名乗って初舞台。65年に十一代目が死去。19歳の若さで市川宗家を双肩に担った。85年に十二代目市川団十郎を襲名。父と比べるファンからは「不器用」と辛い評価を受けたこともあったが、こつこつと舞台を務め、芸を蓄積していった。

 江戸歌舞伎を代表する存在となり、82年に米ニューヨークで初の海外公演を敢行。07年にはパリ・オペラ座公演を成功させた。NHK大河「花の乱」(94年)などテレビドラマにも出演するなど、お茶の間でも親しまれていた。

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2013年2月4日のニュース