ノースリーブス 3人で歌う意味とは…「奇跡のユニットですね」

[ 2013年1月22日 10:14 ]

キリギリス賛歌で時代の閉そく感を打破するノースリーブスの(左から)小嶋陽菜、高橋みなみ、峯岸みなみ

 3人組ユニット「ノースリーブス」が16日、シングル第9弾「キリギリス人」を発売した。「さあ、みんな、何もかも忘れて、キリギリス人になろう!」と呼びかける刹那的なパーティーチューン。AKB48の1期生である高橋みなみ(21)、小嶋陽菜(24)、峯岸みなみ(20)が今このユニットで歌う意味は…? 

 「言われてみると、奇跡のユニットですね」

 高橋はほほ笑みながらそう答えた。

 ユニットとはもちろんノースリーブスのこと。インタビューの中で、今この3人が集まっていることの「重み」に関して質問していた。

 「1期生がこうやって集まっているのは自分たちとしてもうれしい。(05年12月にAKBが始まって以来、この3人は)全てを共有してきているので」と高橋は続けた。

 グループ創始メンバーである高橋、小嶋、峯岸の集結。高橋はそれを「奇跡」という特別な言葉で表現した。

 今回、3人への取材が決まった際、まず頭に浮かんだのは、あの時のあの場面だった。

 昨年8月24日の東京ドーム。グループの念願だった公演のオープニングは、05年12月にAKBが秋葉原の劇場で最初に歌った曲「PARTYが始まるよ」だった。

 東京ドームの大観衆の中でその曲を披露したメンバーは6人。高橋、小嶋、峯岸のほか、篠田麻里子(26)、板野友美(21)、そして前田敦子(21)。高橋が言う「全てを共有してきた1期生」だ。最初の劇場公演でわずか7人の観客しか集められなかった彼女たちが4万8258人の前で歌う。そこにAKBの歴史と魅力が凝縮されていた。

 ノースリーブスはその6人のうちの3人。既に前田が卒業しているから5分の3。そこに「同じ事務所に所属している3人」ではくくりきれない「奇跡」のようなものを確かに感じる。

 小嶋は「私たちがノースリーブスをやることでファンの人たちが喜んでくれるのがうれしい。先日も、今回の新曲を“フラゲ”(発売日前に商品を手に入れること)したファンが特典映像に関して楽しそうに感想を話しているのを聞いてうれしかった」と笑う。

 峯岸は「ファンは特別な思いを持って私たちを応援してくれている。3人は仲良くやってるし、すてきな曲もたくさん頂いている。ただ、世間的には“AKBの3人のユニット”くらいの認識しかないと思うので、今年はもっとノースリーブスを定着させていきたい」と意欲を示す。

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2013年1月22日のニュース