宮本亜門氏 高松プレ公演前に会見「イサムの視点伝えたい」

[ 2013年1月21日 20:39 ]

舞台「ISAMU(イサム)」について記者会見する演出家の宮本亜門さん

 演出家の宮本亜門さんが21日、彫刻家の故イサム・ノグチの生涯を舞台化した「ISAMU(イサム)」を高松市で「プレ公演」するのに先立ち、市内で記者会見し「イサムさんの『私たちは皆地球人』という大きな視点を伝えたい」と抱負を語った。

 ノグチは、石材として有名な庵治石を産出する高松市牟礼町にアトリエを構えていた。亜門さんの祖父は坂出市の出身で、香川にゆかりが深い。亜門さんは「7、8年前から、自分のルーツであり創造性を高めてくれる香川で舞台をつくりたいと考えていた」と説明した。

 脚本は、晩年のノグチが自分の墓石を前に、幻想も交えながら人生を回想するという筋書き。「今の社会は保守的になっているが、戦争もあった時代にイサムさんは全てに対し真剣勝負だった。若い人たちに見てもらいたい」と熱を込める。

 「創作過程の公開」と位置付けて、サンポートホール高松で24、25日にプレ公演する。本公演は8月から始まり、神奈川、東京を回った後、第2回瀬戸内国際芸術祭の期間中の8月30日に高松で上演予定。

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2013年1月21日のニュース