映画監督・大島渚さん死去「愛のコリーダ」「戦場のメリークリスマス」

[ 2013年1月15日 19:27 ]

15日死去した大島渚さん

 映画監督の大島渚(おおしま・なぎさ)さんが15日午後3時25分、肺炎のため神奈川県藤沢市の病院で死去した。80歳。京都市出身。大島渚プロダクションが発表した。告別式の詳細は未定、決まり次第発表される。

 1932年京都生まれ、松竹大船撮影所の助監督試験に合格し、54年4月に松竹入社。「青春残酷物語」などで日本のヌーベルバーグ(新しい波)の旗手として注目されたが、「日本の夜と霧」の上映中止をきっかけに退社。以後「絞死刑」「少年」「儀式」などを発表した。

 大胆な性描写に挑んだ日仏合作「愛のコリーダ」を発表後、78年「愛の亡霊」でカンヌ国際映画祭の監督賞を受賞するなど国際的に活躍した。83年の「戦場のメリークリスマス」では坂本龍一、ビートたけしを起用したキャストが話題となって大ヒットした。

 96年に脳出血で倒れたが、99年に「御法度」で監督復帰。紫綬褒章、フランス芸術文化勲章「オフィシエ」を受章した。

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