佐藤允さん死去…「独立愚連隊」など岡本作品常連

[ 2013年1月9日 06:00 ]

亡くなった佐藤允さん

 映画「独立愚連隊」やアクション映画で知られる俳優の佐藤允(さとう・まこと)さんが昨年12月6日午後6時、急性肺炎のため横浜市青葉区の病院で死去していたことが8日、分かった。78歳。佐賀県出身。葬儀・告別式は近親者のみで済ませた。喪主は長男で映画監督の闘介(とうすけ)氏。

 昨年2月14日、川崎市内の商店街で転倒し、頭を強打。救急搬送された病院で外傷性くも膜下出血と診断され、入院していた。順調に回復していたが、同6月に発熱した後、免疫力が少しずつ低下。闘介氏が見守る中、眠るように亡くなった。

 アクション俳優としてギャングや刑事を演じ、岡本喜八監督「独立愚連隊」(1959年)の従軍記者役で注目された。シリーズ化された「独立愚連隊西へ」のほか、「暗黒街の弾痕」など岡本監督作品の常連だった。

 黒澤明監督の「隠し砦の三悪人」や舛田利雄監督「二百三高地」、加藤泰監督「みな殺しの霊歌」、今村昌平監督「うなぎ」など多くの映画に出演。72年のNHK大河ドラマ「新・平家物語」で弁慶を演じるなど、テレビでも活躍した。

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2013年1月9日のニュース