ペニオク会社役員「芸能人に書き込み依頼」と供述

[ 2012年12月28日 21:08 ]

 入札のたびに手数料がかかる「ペニーオークション」をめぐる詐欺事件で、京都府警などに逮捕されたIT関連会社役員鈴木隆介容疑者(30)が「知人を介し芸能人を紹介してもらい、ブログへのうその書き込みを依頼した」と供述していることが28日、捜査関係者への取材で分かった。

 京都地検は同日、事実上商品を落札できない仕組みのペニーオークションを運営し、入札手数料をだまし取ったとして、詐欺罪で鈴木容疑者ら4人を起訴した。

 捜査関係者によると、鈴木被告は知人を介し、グラビアタレントの松金ようこのブログに、摘発されたペニーオークションのサイトとは別のサイトについて、商品を安く落札できたとうその書き込みをするように依頼。松金は、実際に落札していない商品を、落札できたかのように装ったコメントを書き込んでいた。

 松金はさらに、タレントのほしのあき(35)に書き込みを依頼。ほしのも自らのブログに、摘発されたサイトで商品を落札したと装う書き込みをしていたことが判明している。

 鈴木被告らのグループは複数のサイトを運営し、知名度を上げて入札者を増やすために、著名人を利用したとみられる。

 ペニーオークションをめぐっては、お笑い芸人や女性モデルなども同様の書き込みをしていたことが次々と発覚。消費者庁長官が「影響力を自覚してほしい」と訴える事態にもなっている。

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2012年12月28日のニュース