キムタク主演の月９「ＰＲＩＣＥＬＥＳＳ」　最終回は１８・７％

ドラマ「ＰＲＩＣＥＬＥＳＳ～あるわけねぇだろ、んなもん！～」でヒロイン役を演じた香里奈

　「ＳＭＡＰ」の木村拓哉（４０）主演のフジテレビ系“月９”ドラマ「ＰＲＩＣＥＬＥＳＳ～あるわけねぇだろ、んなもん！～」（月曜後９・００）の最終回が２４日に放送され、平均視聴率が１８・７％（ビデオリサーチ調べ、関東地区）だったことが２５日、分かった。最終回は３０分拡大で放送され、ラストシーンは生放送された。

　初回１６・９％でスタートし、その後は１５％から１８％の間を上下していたが、今月１０日の８話で２０・１％と大台を突破。結局、これが最高となった。１３日放送の米倉涼子主演のテレビ朝日系連続ドラマ「ドクターＸ　～外科医・大門未知子～」（木曜後９・００）の最終回で記録した２４・４％には及ばなかった。回を追うごとに番組のサブタイトル通りの「あるわけねぇだろ、んなもん！」な展開が続く、分かりやすいサクセスストーリーが評判を呼んだ。

　木村が同枠に出演するのは、２０１０年５月～７月に放送された主演作「月の恋人～Ｍｏｏｎ　Ｌｏｖｅｒｓ～」以来で、約２年半ぶり。大手企業の中間管理職として人生を順調に歩んできた主人公が、身に覚えのない罪で会社を追われ、同時に住む家と携帯電話も失い、都会の難民に転落。無一文となりながらも、さまざまな出会いと自身の前向きな性格で少しずつ前へ進んでいく姿をコメディータッチで描いた。共演は頼りない上司役の中井貴一（５１）、ヒロインの経理部社員の香里奈（２８）、主人公を追い詰めていく社長役の藤木直人（４０）、後輩社員役の「Ｋｉｓ－Ｍｙ－Ｆｔ２」の藤ケ谷太輔（２５）ら。

　最終回は、金田一（木村）、模合（中井）、彩矢（香里奈）が暮らす「幸福荘」に、榎本（藤ケ谷）らミラクルエレクトロニクスを退社した全社員がやってきた。金田一との魔法瓶事業再開の約束を反故にした統一郎（藤木）に嫌気がさしたという。一緒に働きたいと訴える榎本たちだったが…。統一郎に会いに行った模合は社長室に一人いた財前（イッセー尾形・６０）から統一郎を助けてほしいと懇願される。模合が「幸福荘」に帰ると、統一郎が金田一を訪ねてきていて…という展開だった。

　ラストは、金田一、模合、彩矢の３人が作り上げた１週間冷めない魔法瓶を極寒の北海道で試すというシーンを生放送した。