綾瀬はるか“復興シンボル”命名!新種の八重桜に「はるか」

[ 2012年12月25日 06:00 ]

福島県の支援イベントで新種の桜に命名した「はるか」の文字を持つ綾瀬はるか

 東日本大震災で被害を受けた福島県が“復興のシンボル”とする新種の八重桜の名前を、来年のNHK大河ドラマ「八重の桜」(来年1月6日スタート、日曜後8・00)のヒロイン綾瀬はるか(27)が命名した。24日、都内で行われた復興支援イベントに出席し「はるか」と名付けたことを発表。「広がる未来という思いを込めました」と、福島が桜のように再び咲き誇ることを強く願った。

 ステージ上で「はるか」と書かれた紙をお披露目した綾瀬。「最初は“がんこ”にしようと思ったが、いろいろ考えているうちに、はるか未来に広がるというイメージで名付けました。自分の名前でごめんなさい」と笑顔で思いを明かした。

 桜は10年以上前に森林総合研究所が開発。バラのように優雅に重なる花弁が特徴。名付けられないまま、都内にある林野庁の研究所で20本ほどの苗木が育てられていた。

 大河ドラマ「八重の桜」は、現在の福島県にあたる会津藩出身で「ハンサムウーマン」と呼ばれた新島八重を描く。題名にちなみ「この桜を福島で咲かせ、福島を中心に全国に広めることで復興の象徴になるのでは」とNHKと林野庁の思いが合致。このアイデアに福島県も賛同し、八重に扮する綾瀬が命名の大役を担うことになった。

 福島を元気づけたいとの意図で、あえて福島が舞台の作品を大河に選んだ経緯もあり、出演者やスタッフの思いは強い。俳優陣はロケを通じ地元の被災者らと交流。綾瀬は「町のおばちゃんも話しかけてくれて、仲良くなれるんです」とロケの様子を明かした。

 「はるか」の苗木は来春、福島県で植樹が行われる予定。番組プロデューサーは「植樹式には必ずやキャストのみんなと行きたい」と約束。綾瀬は「(自分の名の桜が広がることが)うれしいし、楽しみにしています」と満面の笑み。「げんき咲かそう!ふくしま大交流フェア」と題したこの日のイベントの締めくくりでは、共演者らと復興への思いを込めて「頑張ろう!」と声を上げた。

 大河ドラマ担当者は「福島から京都に移り世界的に活躍した八重のように、この桜が世界に広がることが復興への象徴になると信じています」と強調。苗木が花を咲かせるのは植樹から10年後。「その頃には福島にも復興という名の花が咲いていてほしい」と話している。

 ▽「八重の桜」 日清、日露両戦争時に篤志看護婦に名乗り出るなど、幕末から昭和にかけエネルギッシュな人生を送った新島八重が主人公。砲術師範の家に生まれ、戊辰(ぼしん)戦争では男装して銃を持って戦うも、敗戦。これを機に銃を捨てる決意をし、のちに京都に移って「知識」という新たな生きがいを得る。同志社大の創立者で夫の新島襄を呼び捨てにするなど「悪妻」と呼ばれながらも、知識を武器に強く世を生きる姿を描く。

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