しずちゃん 異例の優勝 決勝直前に相手が棄権「気持ちが切れた」と号泣

[ 2012年12月24日 17:56 ]

ミドル級決勝で対戦相手が棄権し、不戦勝となった山崎静代

 アマチュアボクシングの全日本女子選手権が24日、山形市総合スポーツセンターで行われ、ミドル級でお笑いコンビ「南海キャンディーズ」のしずちゃんこと山崎静代(よしもとクリエイティブエージェンシー)は、決勝直前に石井智紋(福山平成大コーチ)が棄権する異例の事態で不戦勝し、優勝した。

 同級は参加2人で決勝のみだった。ロンドン五輪出場権を逃した5月の世界選手権以来の実戦が思わぬ形で消えた33歳の山崎は「何とも言えない。もちろん闘うつもりで来たのですごく残念。闘って勝つ姿を見せたかった」と戸惑いの表情で話した。2010年のヘビー級、ことし2月のミドル級と合わせ3大会連続優勝となった。

 日本連盟によると、1時間早まった集合時間が山崎陣営に伝わっておらず、石井は自らの不戦勝と判断。しかし、急きょ呼ばれた山崎が計量に間に合い出場を認められると石井は動揺した。関係者によると「気持ちが切れた」と号泣して出場を拒否し、大会終了直後に会場を離れた。

 日本連盟の山根明会長は「ボクサーはリングに上がって勝負をすべきだ。連盟に何の報告もなしに試合放棄したので、それなりの形をつける」と、石井や関係者を処分する意向を示した。

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