決定!12年芸能10大ニュース スター死去、洗脳騒動…

[ 2012年12月23日 13:43 ]

5日に死去した中村勘三郎さん

 民放各局のワイドショー番組の芸能担当デスクが今年の「芸能10大ニュース」を選んだ。森光子さん(享年92)、中村勘三郎さん(享年57)ら国民的スターが相次いで鬼籍に入り、「オセロ」の中島知子(41)の騒動も連日、茶の間に話題を振りまいた。「二股」「幸子」「泥沼離婚」…。名物デスクたちが1年を振り返る。

 1、2位は勘三郎さん、森さんの悲報。特に勘三郎さんの50代での旅立ちは「これからという時だったのに」(日本テレビ・宮沢清夫氏)、「あまりにも早すぎる」(フジテレビ・加治佐謙一氏)と芸能デスクたちも、いまだに信じたくない様子。

 庶民にも親しまれた地井武男さん(享年70)、大滝秀治さん(享年87)ら名優たちも相次いで死去。TBSの稲垣吉昭氏は「生涯現役のまま急逝した大物俳優が多かった」と振り返る。

 こうした訃報を含め、ニュースを伝える側には、ある変化が起きているという。ある民放の編成関係者は「池上彰氏のニュース解説が人気を呼んだ2010年以降、ワイドショーでも、分かりやすさを目指すようになった」と指摘。取材してきた情報を、どう編集して伝えるか、だけではなく、最近は生放送中の番組の進め方にも力を入れる。テレビ朝日の中島亨兵氏は「最近は生放送中のスタジオで、どう展開するかが重要」だとし、TBSの稲垣氏も「解説に割く時間は、ここ数年増えた」と話す。

 人物や事件の経過は大きなボードを使って説明し、その分野の専門家らがコメントを加える。ある民放関係者は「畳1枚分のボードを作った場合、10万円ぐらい。費用はかかるが仕方がない。5年前より使う量は倍以上だろう」と打ち明ける。

 フジテレビの加治佐氏は「冠婚葬祭はその人の人生を分かりやすくするように心掛け、過去の映像と、最新の取材を伝え、新しい発見を探し出せるようにする」と、解説プラス独自取材が理想だと強調する。3位に入った中島の洗脳騒動では、各局ともにスタジオ展開のほか、独自映像を求めて毎日24時間態勢の張り込みを続け、視聴率は3%ほど上がったとされる。各局が詳しく伝えた高嶋政伸(46)と美元(33)の離婚裁判についても、TBSの稲垣氏は「こちらも(視聴者が)興味があったようです」。テレ朝の中島氏によると「お騒がせは数字(視聴率)が上がります」といい、年末年始も激しい取材合戦が見込まれる。

 一方で日テレの宮沢氏は「ジャスティン・ビーバーら外国の歌手の特集にも興味を示してくれた」とし、一つのテーマを掘り下げて視聴者獲得を狙う傾向も強まりそうだ。

◆2012芸能10大ニュース◆
(1)中村勘三郎さん死去
(2)森光子さん死去
(3)オセロ中島 洗脳騒動
(4)高嶋政伸・美元 離婚裁判
(5)小林幸子 事務所幹部解任騒動
(6)スギちゃんブレーク
(7)嵐 ドームツアーなどで116万人動員
(8)塩谷瞬 二股騒動
(9)酒井法子 復帰
(10)EXILE HIRO、上戸彩結婚
次長課長・河本準一 母親の生活保護受給問題
松田聖子 再々婚

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