ユーミン「凄いお話」 ジブリから“テーマ曲つくって”

[ 2012年12月10日 06:00 ]

トークショーを行った松任谷由実と鈴木敏夫プロデューサー

 松任谷由実(58)が9日、都内でスタジオジブリの人気アニメ映画「魔女の宅急便」「おもひでぽろぽろ」のブルーレイ発売記念イベントに出席し、ジブリの鈴木敏夫プロデューサー(64)から次回作へのテーマ曲提供を“公開オファー”された。

 鈴木氏は、数日中に正式発表される宮崎駿監督(71)の新作アニメ映画の内容が、松任谷のデビュー曲「ひこうき雲」に似ていると説明。鈴木氏から推薦を受けた宮崎監督も「ピッタリだ」と納得しているという。

 同曲は松任谷正隆氏(61)と結婚前、荒井由実名義の73年にリリースした同名の初アルバムに収録。空が好きで、難病で亡くなった高校時代の友人への思いを描いている。♪空にあこがれて 空をかけてゆく あの子の命はひこうき雲――などの歌詞は映画と重なる部分もあるそうで、鈴木氏は「何度も聴いた。空へ上っていく姿に、僕らはそういう映画を作ろうとしているのかなと(宮崎監督と)話し合った」と明かした。

 イベントはニコニコ動画で生中継されており、鈴木氏は「本当は後でお願いしようと思っていた。手続きもいろいろあるんだけど…」と“フライング”してしまったとばかりに苦笑い。松任谷は「凄いお話で、本当にうれしい。今年はデビュー40周年ですが、一番うれしい出来事」と快諾。「もう後には引けませんよ」と念押し。鈴木氏は「頼みたいのは間違いない」と力強く答えた。

 ジブリとのコラボは、89年「魔女の宅急便」の主題歌に「ルージュの伝言」と「やさしさに包まれたなら」を提供して以来。松任谷は「ジブリ作品にはひたむきさ、けなげさが一貫して流れている。私もそうしてきたと思っている」と大喜びだった。

 ▽ジブリ作品のテーマ曲 08年「崖の上のポニョ」を歌った元子役の大橋のぞみ(13)が有名。米良美一(41)が女性のような高音で歌った97年の「もののけ姫」も話題になった。都はるみ(64)が91年「おもひでぽろぽろ」の「愛は花、君はその種子」を、加藤登紀子(68)が92年「紅の豚」の「さくらんぼの実る頃」などを歌っている。

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2012年12月10日のニュース