「すべての人に愛された」親友・大竹しのぶが明かす勘三郎さんの素顔

[ 2012年12月5日 14:32 ]

舞台「ピアフ」製作発表に疲れ切った表情で会見に出席した大竹しのぶ

 女優の大竹しのぶ(55)が5日、東京都内で開かれた主演舞台「ピアフ」の製作発表会見に出席。同日に急性呼吸窮迫症候群のため57歳の若さで亡くなった歌舞伎俳優・中村勘三郎さんの思い出を語った。

 自身が20歳の時からの付き合いとなる勘三郎さんについて「役者としてもちろんですが、人間的にあんなチャーミングな人はいない。すべてのスタッフさんにとてつもない愛を持っている人だった。会った人は必ず彼を好きになると思うし、後にも先にも彼みたいな人は現れない。芝居に対する思いもそうですし、一言では表わせない…いないと困る人です」と振り返った。

 思い出を聞かれるも「いっぱいありすぎる」と大竹。「とにかく会うと芝居の話ばかりしてましたし、これからもするかな。とにかく芝居の話をする時は楽しそうでしたね。いつも2人になったら、褒め合ってましたし、いい芝居しないと怒られるんです」。

 入院中の病院にも頻繁に駆け付けたという。「(見舞いには)行ける時には行きました。(今年7月の食道がんの)手術後2日目ぐらいでICUの中を歩いていた。その時、私もいたんですが、みんなで拍手したら、“大竹しのぶに拍手もらっちゃった”と笑っていた」と笑顔を見せた。

 「病院のスタッフさんにも本当に愛されていました。それは彼の人間性。すべての人に愛されて、すべての人に何とか治ってほしいと思われていた。たぶん日本中の人もそう思っていたと思う」と無念の表情を浮かべた。

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2012年12月5日のニュース