こまどり姉妹 伝説の映画DVD化「嫌だわ 普段着で来てしまいました」

[ 2012年11月20日 17:35 ]

姉妹の本拠地・浅草で行われた「映画 こまどり姉妹がやって来たヤァ!ヤァ!ヤァ!」DVD化記念イベントで蛭子能収さん(右)と笑顔のこまどり姉妹

 2009年10月に劇場公開された映画「こまどり姉妹がやってくるヤァ!ヤァ!ヤァ!」(監督片岡英子 発売元日本コロンビア 税込4200円)が21日、DVD化されたのに伴い、姉妹の本拠地・浅草でトークイベントが開かれた。

 74歳の今もなお現役演歌歌手としてステージに上がり、観客を魅了している双子デュオのこまどり姉妹。この日もステージに紹介されると「嫌だわ。きょうは普段着で来てしまいました。こんな大きなイベントだったなんて…サイン会だけかと思ったものですから」「化粧ももっと念入りにすればよかったわ」と軽くジャブでかわした。

 しかし、ヒット曲「ソーラン渡り鳥」をつややかに歌い上げたのはさすが。スペシャルゲストの漫画家・蛭子能収さんも「まだ若い声ですねえ~」と驚嘆の声を漏らした。持参した姉妹のイラストを「ボクは漫画家なんで、あまり2人に似てないんですけど」とボケると姉妹は「似てないほうがいいんです。今は崩れていますから」と返す。すると「いや、若いころのも書いてきましたから」とまた笑いをとった。

 DVD化について姉妹は「もううれしくてたまりません」「わが人生、歌手生活で1、2番の出来事。1番はやはり紅白(歌合戦)ね。映画を撮っていただけただけで凄いのに、DVDなんて、感激しかありません」と頭を下げた。

 派手な着物と濃い化粧に“つけまつげ”。これが現在の姉妹の代名詞にもなりつつあることを逆手にとって笑わせる。つらい人生を乗り越えた姉妹だからこその余裕あるトークだ。ただ“つけまつげ”は「女優の浅丘ルリ子さんにいただいてからなの。それからレコードが売れたんです」。そして最後は「この年で仕事ができる。2人そろって…ありがたいことですね」と苦難の時を振り返り、目頭を熱くした。
 

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