のりピー 復帰舞台で歌う!「辞世の句」を基にこの世のはかなさを表現

[ 2012年10月24日 06:00 ]

復帰舞台で歌声を披露することになった酒井法子

 歌手で女優の酒井法子(41)が復帰舞台「碧空の狂詩曲~お市の方外伝」のステージで歌うことが23日、分かった。

 脚本・演出を手掛ける斎藤歩氏がスポニチの取材に「本人が“おまかせします”と言ったので、歌っていただくことにした」と明かした。

 酒井演じるお市の方の「辞世の句」を基にした歌。自らの薬物事件で一度は芸能人として死んだ酒井が、どんな歌声を聴かせてくれるのか注目だ。

 12月15~24日に東京・渋谷区文化総合センター大和田さくらホールで上演される復帰舞台。酒井が歌う劇中歌は「さらぬだに 打ちぬる程も 夏の夜の 別れと ほととぎす」と、お市の方の「辞世の句」で始まる。

 その解釈はさまざまだが「そうは言っても、人生は短い夏の夜のようだった。ホトトギスが誘うから、あの世へ逝かなきゃならない」とこの世のはかなさを表している。

 歌は斎藤氏の書き下ろしで「辞世の句の意味を解釈したもの。酒井さんが演じるお市の方をイメージして書いた」と説明。信長の妹として強く生きながら短い人生を終えるむなしさと、3人の娘へ天下統一への思いを託す気持ちを込めた。曲はこれからで「切ないメロディーで考えており、それに合わせて辞世の句を少し変えた」という。

 歌うのはラストシーン。斎藤氏は「辞世の句を最後の場面に使いたいと考えたが、ただ詠むだけなのもどうかなと思った」という。そこで、アイドル歌手としても活躍した酒井に直談判。酒井と会った際に「嫌でしたら言ってください。舞台で歌うのはどうでしょうか?」と聞くと、酒井は「お任せします」と即答したという。

 酒井が客前で歌うのは08年3月にライブイベントに出て以来4年9カ月ぶり。酒井の復帰に批判の声もある中、どのような歌声を聴かせるのか。出演者に楽器を扱える俳優もいることから「生演奏で歌う可能性もある」という。

 舞台は臨機応変にアドリブが利くのが利点。客席との空気によって酒井の表情や言葉も変わりそうで、斎藤氏は「こちらも緊張しますが、楽しみです」と期待している。

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2012年10月24日のニュース