東京国際映画祭、参加中止表明の中国映画上映、会見は中止

　第２５回東京国際映画祭への参加取りやめを表明している中国映画「風水」が２２日夜、映画祭事務局の判断で、予定通り東京都内の映画祭会場で上映された。

　関係者らの記者会見は中止された。事務局によると、１９日に製作者側から「日中間の微妙な緊張感がある情勢の中では映画祭には参加できない」として、出品取り下げの申し入れがあったが、出品が決まった際の取り決めで、映画祭側の同意がないと取り下げはできないという。都島信成事務局長は「映画を上映できなくなることは、映画祭という文化交流の場に政治を介入させることで、あってはならない」としている。