倉本聰氏 大滝さんへ別れのあいさつ “追いはぎの大滝”は「僕の師匠」

[ 2012年10月22日 15:14 ]

2日に都内の自宅で死去した大滝秀治さん

 脚本家の倉本聰氏(77)が22日、東京・青山葬儀所で営まれた俳優の大滝秀治さん(享年87)の「お別れの会」で、別れのあいさつを述べた。

 大滝さんの初主演ドラマ「うちのホンカン」(75年)や「北の国から」(81年ほか)の脚本を手掛け、40年の親交があった倉本氏。「若いころ宇野重吉さんに壊れたハーモニカのようだと酷評されたというあなたの声。しかし、あなたはそのハーモニカでいくつものすてきなブルースを僕らのために奏でてくださった」と称えた。

 大滝さんが牧場主を演じた「北の国から」では、現地の農家から強引に服を借り“追いはぎの大滝”と恐れられたエピソードを披露。大滝さんの役作りを「狂気」と表現し「大滝さん、あなたは俳優の役割について(役の)履歴づくりから役を生み出すということを僕に教えてくれました。あなたは僕の師匠でした」と倉本氏。「あなたとテレビに打ち込んだ日々がどんどん遠くへかすんでいきます」と寂しげだった。

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2012年10月22日のニュース