14年大河は戦国 V6岡田が天才軍師・黒田官兵衛に

[ 2012年10月11日 06:00 ]

14年の大河ドラマで描かれる黒田官兵衛

 NHKは10日、2014年の大河ドラマを、戦国武将の黒田官兵衛を描く「軍師官兵衛」に決めたと発表した。官兵衛役はV6の岡田准一(31)が演じる。記者会見では、大河初出演での大役に「(豊臣)秀吉を支え、時には恐れられながら、天下統一を果たすために頑張った最強のNo・2。演じられるのが光栄」と話した。

 会見にはスーツ姿で表情を引き締めながら出席。ジャニーズ事務所所属タレントの大河出演は、93年「琉球の風」の東山紀之(46)、04年「新選組!」の香取慎吾(35)、05年「義経」の滝沢秀明(30)に続き4人目。「歴史が好きで、学校の歴史の先生になりたかった。その中でも戦国時代は大好き。この話をいただいて身が震えるような喜びです。大河でこの時代を生き抜く時間が来るのかと思うと、ワクワクしています」と大きな目を輝かせた。

 約2カ月前に中村高志チーフプロデューサーが岡田に直接会ってオファー。「凄く旬の俳優で、時代劇に対する造詣も深い。若手の時代劇スターで、演技力も素晴らしい。岡田さんしかいないと思ってお願いした」という。

 黒田官兵衛は、戦国時代に織田信長、豊臣秀吉に重用された負け知らずの天才軍師。「人を殺すよりも使え」と解き、クリスチャンとして信仰を貫いてただ1人の妻と添い遂げた律義な男としても知られる。岡田は「戦での強さだけでなく、経済への明るさだったり、求められる能力が変化していくのが戦国時代の面白さ。その両方を体験し、さらに多面性のある官兵衛を、人間味あふれる魅力的な人物として演じられたら」と語り、ジャニーズ軍団きっての“歴男”ぶりを披露。

 この日まで大河出演を誰にも告げずにいたと言い、「これでやっとみんなに言えます。親族は喜んでくれると思う」と笑顔。「歴史が苦手な人でも、一度は耳にした人物がたくさん出てくると思うので見てほしい」とアピールした。

 脚本は、09年のNHKドラマ「浪花の華~緒方洪庵事件帳~」などを手掛けた前川洋一氏のオリジナル。兵庫、大分、福岡の各県などが舞台。来年8月にクランクインする予定。

 ▽黒田官兵衛(黒田如水)1546年、播磨国(兵庫)で生まれ、22歳で同国小寺家の家老となる。織田信長の将来性を見抜き、羽柴秀吉には弟同然と呼ばれるほどに信頼され、のちに秀吉の軍師に。本能寺の変を知り「中国大返し」を実現し、秀吉の天下取りを演出した。生涯50数度の合戦で1度も負けを知らない戦の天才、知力と才能に富んだ希代の軍師として知られる。

 ≪福岡&大分県知事「楽しみ」≫ゆかりのある福岡県の小川洋知事は「福岡藩の始祖である黒田官兵衛があらためて見直され、郷土福岡の名が全国にとどろくことを期待する」。大分県の広瀬勝貞知事は「中津城を築城し、領主となるなど、大分県ともゆかりの深い黒田官兵衛がNHK大河ドラマでどのように描かれるのかとても楽しみにしている」とコメントした。

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2012年10月11日のニュース