英歌手サラ・ブライトマン宇宙観光へ ソユーズ搭乗

[ 2012年10月10日 21:48 ]

ソユーズに搭乗して宇宙観光することになった英歌手サラ・ブライトマン

 世界的に活躍する英ソプラノ歌手サラ・ブライトマンさん(52)は10日、モスクワ市内で記者会見し、ロシア宇宙船ソユーズに搭乗し、国際宇宙ステーションへの観光旅行をすると発表した。ブライトマンさんの事務所によると、プロの歌手として初めて宇宙から歌声を地球に届ける予定。

 会見に同席したロシア宇宙庁幹部は「2015年10月」に出発し、10日間ほど滞在する可能性が高いと述べた。

 ブライトマンさんは「宇宙への旅がしたいという極めて強い思いを、長い間抱いていた。私は単に夢見る人ではなく、夢を追う人間だ」と述べた。また、自身の宇宙飛行は地球環境問題に対する啓発や女性の自然科学分野への進出、教育の促進といった意義があるとの考えを示した。

 米スペースシャトルが昨年退役した後、ソユーズはステーションに行く唯一の手段で、カザフスタンのバイコヌール基地から打ち上げられる。ブライトマンさんは今夏、モスクワ郊外の宇宙飛行士訓練施設で飛行訓練を受ける上で健康上、問題ないとの承認を得た。

 これまでにソユーズで同ステーションに行った観光客は女性1人を含む計7人。ロシア通信は、観光費用は3千万~4千万ドル(約23億~31億円)で、船外に出る“オプショナルツアー”は1500万ドルの追加料金がかかるとしている。

 ブライトマンさんは「オペラ座の怪人」などのミュージカルで人気を確立した後、ソロ歌手としてジャンルを超えて活躍している。(共同)

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2012年10月10日のニュース