スピルバーグ氏、障害公表「映画が私を救った」

[ 2012年10月4日 00:51 ]

 米映画監督スティーブン・スピルバーグ氏(65)が3日までに、読み書きに困難が伴うディスレクシア(読字障害)で少年期に多くのいじめを受けていたと公表した。「映画が私を救った」と述べ、製作活動を通じ、感じる必要のない恥じらいや罪の意識から救われたと説明。同じ障害のある人たちに「あなたは独りぼっちではない」と呼び掛けた。

 学習障害のある若者向けのウェブサイト「フレンズ・オブ・クイン」上のビデオインタビューで公表した。

 読字障害と診断されたのは5年前。読み書きに困難が伴い、悩んでいたことの「謎が解けた。もっと早く診断されていればよかった」と話した。

 学校で指さされ、皆の前で教科書を読むことがつらかったと告白。当時は読字障害について知られていなかったこともあり、特に中学では数多くのいじめを受けたという。支えてくれる先生もいたが、怠けていると判断する人もいたと苦しみを吐露した。

 スピルバーグ氏は、日本でもヒットした映画「シンドラーのリスト」や「ジュラシック・パーク」「インディ・ジョーンズ」シリーズなどの監督作品で知られる。(共同)

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2012年10月4日のニュース