劇団四季 10月で京都劇場の常時公演終了「10年で区切り」

[ 2012年9月28日 08:16 ]

 劇団四季は27日、JR京都駅内にある京都劇場での常時公演を、上演中のミュージカル「桃次郎の冒険」が千秋楽となる10月8日をもって終了すると発表した。今後は「上演が可能なタイミングごとに劇場をお借りします」とし、単発公演を実施する。ただ、次回公演の開催時期などは決まっていない。

 京都劇場は2002年1月にオープン。こけら落とし公演は「オペラ座の怪人」で、07年12月に退団した俳優の石丸幹二(47)が出演した。「美女と野獣」「マンマ・ミーア!」などこれまでに39作品、計3126回上演。総来場者数は約230万人に上ったが、関係者によると「作品によっては(入場者が)少ないものもあった」という。

 劇団四季関西公演本部は「10年間休まずに公演を継続できたことを一つの区切りと捉え、新しい形での公演活動に舵(かじ)を切ることとなりました。京都から撤退ということではありません」と説明。京都劇場を運営するJR西日本グループの京都駅ビル開発は、10月以降の運営方法について「具体的な内容は検討中」とした。

 劇団四季では99年9月、札幌市のJRシアターが札幌駅の再開発に伴い閉館。2010年5月には、福岡市の福岡シティ劇場が経営不振を理由に常時公演を休止、撤退している。

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2012年9月28日のニュース