貫地谷しほり映画初主演 竹中パパと感動“キスシーン”も

[ 2012年9月1日 14:20 ]

貫地谷しほりの主演映画「くちづけ」のワンシーン(左から)竹中直人、貫地谷、宅間孝行

 女優の貫地谷しほり(26)が映画初主演する。「くちづけ」(来春公開予定)で、知的障害者のグループホームが舞台の青春群像劇。「明日の記憶」「20世紀少年」シリーズなどの堤幸彦監督がメガホンを取る。

 貫地谷は02年に女優デビュー。その後、NHK連続テレビ小説「ちりとてちん」のヒロインなどでキャリアを重ねて、女優生活10周年のタイミングで映画初主演を決めた。

 演じるのは、体は成人だが、心は子供のままの知的障害者役。グループホームに父親とともにやって来るという設定だ。撮影はすでに終了しており、「私にできるのか、とても不安でした。私をキャスティングしてくれた方々、久しぶりにお会いする堤監督、大好きな共演者の皆さま、そして自分を信じて突き進みました」と思いを説明する。堤作品には07年の映画「包帯クラブ」以来の出演となった。

 映画は、入居者たちが巻き起こす笑いにあふれた出来事や、主人公と男性入居者の間に芽生える淡い恋を軸に展開。徐々に障害者の家族の苦悩などが浮き彫りになり、切ないラストに向かう。

 父親役は竹中直人(56)。貫地谷とは09年の映画「僕らのワンダフルデイズ」で父娘役を演じており、「僕としては再び貫地谷さんと共演できたことがうれしかった」と話す。劇中では父娘の愛情表現として互いの頬に“くちづけ”する場面が何度も登場。父親の深い愛をにじませるクライマックスの“くちづけ”は見どころの一つで観客の涙を誘いそうだ。

 ほかに田畑智子(31)、平田満(58)らが出演する。

 ≪脚本も担当の宅間孝行「いいトコ取り」≫劇団「東京セレソンデラックス」主宰の俳優宅間孝行(42)が10年以上前に読んだ新聞記事をもとに書き下ろした同名舞台が原作。宅間は映画版の脚本を手掛け、主人公が恋心を抱く相手役として出演もする。堤監督は「目を背けてはいけないことが作品の中にある」と映画化を決めた理由を説明。宅間は「(映画は)舞台のいいところに堤監督の独創性やアイデアが盛り込まれ、いいトコ取りになっている」と自信を見せている。

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2012年9月1日のニュース