春日野八千代さん死去、96歳…戦前から活躍した“宝塚の至宝”

[ 2012年8月29日 17:22 ]

春日野八千代さん=1987年6月撮影

 戦前から宝塚歌劇の男役スターとして活躍した春日野八千代(かすがの・やちよ、本名石井吉子=いしい・よしこ)さんが29日午前10時34分、肺炎のため死去した。96歳。神戸市出身。葬儀・告別式は近親者のみで行い、後日「歌劇団葬」を兵庫県宝塚市の宝塚バウホールで行う。日付は未定。

 1928年に宝塚音楽歌劇学校に入学し、翌29年に娘役として初舞台。早くに男役に転身し、端整な美貌から男役スターとして活躍した。当たり役に「虞美人」の項羽、「源氏物語」の光源氏など。故乙羽信子さんとの“ゴールデンコンビ”はファンの圧倒的支持を受けた。79年に紫綬褒章、86年には勲四等宝冠章を受章した。

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