焦り、不満…幸子 レコード会社と自ら契約解除へ

[ 2012年8月21日 06:00 ]

側近に続き、所属レコード会社も“切った”小林幸子。年末の紅白出場へのさらなる影響も必至

 演歌歌手の小林幸子(58)が17年間所属したレコード会社「日本コロムビア」との契約を打ち切ることが20日、分かった。事務所幹部解任騒動の影響で新曲「絆坂」の発売が延期されていることに、業を煮やした小林が契約解除に踏み切った。コロムビアとは、96年にワーナーから“リストラ”された際に拾ってもらった経緯があることから、大きな波紋を呼びそうだ。

 契約打ち切りを申し出たのは小林側。6月に専属契約の自動更新をしたわずか1カ月後のことだった。6月6日に予定していた新曲「絆坂」の発売が延期されていることに不満を募らせ「このままでは契約解除も辞さない」と強硬な姿勢を見せていた。

 コロムビアは今回の騒動とは無関係。ただ、トラブルを抱えた状態では思うようなプロモーションができず、長年苦楽をともにしてきた側近とケンカ別れしたイメージがある限り「歌のテーマの“絆の温かさ”を伝えるのは困難」(関係者)と判断し、ほとぼりが冷めるのを待ったのは無理からぬことだった。

 しかし、来年のデビュー50周年に向けて何としてもNHK紅白歌合戦に出たい小林は「9月までに新曲」という思いが強く、我慢できなかった。小林はインディーズからCDを出す方向で動いており、早ければ今月中にコロムビアとの契約終了を発表するとみられる。

 小林は1964年にコロムビアからデビュー。“美空ひばり二世”と呼ばれて脚光を浴びたものの、その後は低迷。移籍と改名を繰り返し、ワーナー時代に「おもいで酒」のヒットで復活。しかし、96年に同社が演歌部門から撤退し“リストラ”された。そのピンチを救ってくれたのが古巣だった。

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2012年8月21日のニュース