文枝「“桂三枝”と決別するんだという思いで」初高座

[ 2012年7月17日 06:00 ]

六代文枝襲名披露公演で落語を披露する桂文枝

 桂文枝の襲名披露公演は午後5時から大阪市のなんばグランド花月で開かれた。

 東西の看板落語家6人が口上を披露。「創作落語にますます磨きを」(桂歌丸)、「六代目といえば文枝だと言われるように」(桂春団治)と激励が続く中、六代目は深く頭を下げ、じっと聞き入った。文枝としての初高座は自身228作目となる最新創作落語「さよならサニー」。終演後、「“桂三枝”と決別するんだという思いでやらせていただき、すっきりと文枝になれたと思う」と話した。

 桂を名乗る落語家の源流とされる「文枝」の復活は五代目が05年に死去して以来。「伝統芸能の中にいる者の大きな使命、はなし家としてやるべきことだと大きな名を襲名した。僕は三枝がパワーアップして文枝になったと思っている。皆さんに育てていただいた三枝を大事に胸の奥にしまい込んで、良い落語を続けていきたい」と決意を語った。

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2012年7月17日のニュース