67歳吉永小百合「毎晩、腕立て伏せ30回」衰えぬ美貌と若さ

[ 2012年7月3日 06:00 ]

エゾカンゾウが咲き誇る利尻島の草原で合唱しながら歩く吉永小百合と生徒役の(右から)飯田汐音、渡辺真帆、佐藤純美音

 吉永小百合(67)主演の映画「北のカナリアたち」(監督阪本順治、11月3日公開)の撮影が、北海道利尻島で再開された。

 見せ場は、67歳の吉永が煙突を20メートル登るなどのアクションシーン。吉永は「毎晩ホテルで、腕立て伏せ30回をこなしています」とアピール。美貌だけでなく、腕力でも衰えぬ若さを見せてくれそうだ。

 大小の岩が転がる海辺の坂道。リハーサルで代役を務めた男性スタッフが、足元をフラつかせるほど不安定な足場。しかし吉永は軽やかに走り下りると「近眼だから、足元はよく見えなかった。逆に恐怖心がなくて良かったのかもしれませんね」と報道陣をけむに巻いてみせた。

 3月で67歳になり「現場で映画をやらせてもらえる幸せを感じる。でも、あと何本やれるか分からない。一瞬一瞬の映画に懸ける思いをこの撮影に込めたい」と今作に懸ける思いを強調する。

 だが若々しい魅力は変わらない。「北のカナリアたち」は現在と過去を織り交ぜて描く構成で、昨年末から2月にかけて「現在」のパートを撮影した。今回は「20年前」の回想パート。海に飛び込んだり、自転車に乗ったりと、離島をアクティブに動き回る小学校教師を演じる。煙突を20メートル登って男子生徒を助ける場面もある。「今回はそういうシーンが多いんです。私の最も得意なアクションを果敢にもやってみようと思っています」と冗談を交えながら言い、心待ちにしている様子だった。

 もちろん、体づくりに余念はない。「足腰を鍛えておかなければいけない。毎晩、腕立て伏せを30回しています」と胸を張る。腹筋と背筋、ボールを使ったトレーニングもしているという。

 生徒役の子供たちからも元気をもらっている。ゴールデンウイーク明けから毎週末、都内で歌と演技のレッスンを一緒に積んだ。「子供たちはパワーにあふれている。私もそれに応えるようなエネルギーを持っていなければと思って演じています」とほほ笑んだ。

 撮影は利尻島の後、礼文島に移動し、20日ごろクランクアップする。

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