藤あや子&坂本冬美 初デュエットは84年のヒット曲

[ 2012年6月20日 06:00 ]

レコーディングを行った藤あや子(左)と坂本冬美

 「津軽海峡・冬景色」「時の流れに身をまかせ」などのヒット曲で知られ、09年5月に死去した作曲家三木たかしさん(享年64)の初トリビュート盤「もしも明日が~三木たかしトリビュート」が7月25日に発売される。

 6曲が新たに録音され、藤あや子(51)と坂本冬美(45)の美人演歌歌手が共演。84年のオリコン年間シングルチャート1位を獲得した「わらべ」の「もしも明日が…。」をカバーする。近所に住み、カラオケや飲み仲間で、番組やステージ共演は何度もあるが、デュエット曲のCD化は初めて。

 レコーディングは「仮歌の段階から完璧」とスタッフをうならせ、45分で終了。ポップで明るい原曲の良さを残しながら、大人の妖艶さや色気も表現。「ユニットを結成して新人でデビューしようかしら」「私たち“大人のあみん”を目指すわ」とジョークが飛び出すほど上機嫌だった。

 また、「アンパンマンのマーチ」は、「三百六十五歩のマーチ」のヒット曲を持つ水前寺清子(66)が歌う。アンパンマンを見て育った17~20歳の女性9人組アイドル「ぱすぽ☆」と共演。原作者やなせたかし氏がCDジャケットを描き下ろした。

 未発表曲「しょっぱいね」は、つんく♂(43)が哀愁たっぷりに。坂本九さんの遺作で合唱曲としても広く歌われている「心の瞳」では河口恭吾(37)が透明感あふれる声を披露。山崎一稔プロデューサーは「今の時代にこの人が歌ったらおもしろいのでは、というテーマで選曲・人選した」と話し「三木さんはアニメから演歌まで守備範囲がとても広い。知られざる三木さんの魅力を知ってほしい」。2000曲以上を手掛けた巨匠の奥深さを表す作品になっている。

続きを表示

2012年6月20日のニュース