「変な荷物が届いた」のりピー元夫逮捕 きっかけは父の通報

[ 2012年6月7日 09:19 ]

 麻薬成分を含む液体を所持したとして、警視庁組織犯罪対策5課は6日までに、麻薬取締法違反の疑いで、元女優酒井法子(41)の元夫で無職高相祐一容疑者(44)=東京都港区南青山=を逮捕した。逮捕容疑は4月9日午後7時ごろ、自宅で「AMT」と呼ばれる麻薬を含む液体約11・7ミリリットルを所持した疑い。

 組対5課によると、高相容疑者の自宅に4月9日、偽名とみられる宛名で宅配便が届き、受け取った父・次郎氏が「変な荷物が届いた。息子が薬物に手を出したのかもしれない」と警視庁渋谷署に相談。鑑定の結果、麻薬成分が検出され、6月4日に千葉県御宿町の知人宅にいるところを逮捕され、6日送検された。

 高相容疑者は「荷物を依頼したのは間違いないが、規制薬物と分かったのでキャンセルした」などと容疑を一部否認している。同課は購入先や使用について調べている。

 知人宅は、高相容疑者がかつて酒井と別荘として使用し、2人が逮捕された翌月の09年9月に火災で全焼した同県勝浦市の民家から約3キロの距離。

 AMTは浮遊感や視覚、聴覚に変化を与える作用があり、05年に麻薬に指定された。

 高相容疑者と酒井は09年8月、覚せい剤取締法違反容疑でそれぞれ警視庁に逮捕され、高相容疑者は懲役2年、執行猶予4年、酒井は懲役1年6月、執行猶予3年の有罪判決を受けた。

 2人は2010年7月に離婚。高相容疑者は当初は「更生に家族の存在が不可欠」として離婚を拒否し、酒井も「子供のために離婚はしたくない」と考えていたが、酒井の周囲が説得し離婚届を提出した。

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2012年6月7日のニュース