新作会見で悲報 山田洋次監督「仰ぎ見る先輩が…」

[ 2012年5月31日 06:00 ]

映画「東京家族」製作報告会見に登場した山田洋次監督

新藤兼人監督死去

 山田洋次監督(80)は「仰ぎ見る先輩がいなくなってしまった」と悼んだ。新作「東京家族」(来年1月公開)の製作報告会見を終えたところで、関係者から悲報を伝え聞き「僕自身が年だからね。僕にとって何よりつらいこと。さみしい」と述べた。

 「スクリーンを通し、じかに肉声が伝わるような映画を撮る人だった」と評し、独特のシナリオ作りについても「図面に数字や線を書き込む科学者のようだった。とてもまねできない」とも。「“一枚のハガキ”を最後にすると言われたが、もう一本作ることになれば素晴らしいと思っていた。それがかなわなくなってさみしい」と悼んだ。

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2012年5月31日のニュース