次長課長・河本準一 涙の謝罪「むちゃくちゃ甘い考えだった」

[ 2012年5月25日 11:24 ]

母親の生活保護受給問題について会見した河本準一

 お笑いコンビ「次長課長」の河本準一(37)が25日、東京・新宿の吉本興業株式会社東京本部で記者会見を行い、母親が生活保護を受給していたことを明らかにし、「大変ご迷惑をお掛けしました。お騒がせして申し訳ありませんでした」と謝罪した。

 河本はグレーのスーツ姿で登場。会見の冒頭で謝罪の言葉を述べ、約15秒間、深々と頭を下げた。母親の生活保護受給について「事実でございます」と認め、受給を開始した経緯について、14、5年前の「自分が芸人として仕事がない時期」に母親が病気で働けなくなったと説明。母親が生活保護を申請し、福祉事務所から“母親の面倒は見ることはできないか”と打診されたが、その頃の年収は100万円以下だったため「申し訳ないが面倒を見ることはできない」と答えたという。

 涙で目を赤くし、時折声を詰まらせながら語った河本。「福祉の方と相談して決めたことでしたが、むちゃくちゃ甘い考えだったと深く反省しております」と神妙に話した。

 今年4月ごろまで受給を続けた点については「芸人は来年も仕事がある保証がなく、自分も病気になり、負担を感じていた」と説明。「ウチのオカンがお世話になった分のお金をきちんとお返ししたいと思っています」と自分の収入が増え始めた5、6年前からの受給分を返還する考えを示した。

 この問題は先月12日に女性週刊誌「女性セブン」が匿名で報道後、一部ネットメディアが実名で報じて表面化。これを受けて、自民党の生活保護プロジェクトチームの世耕弘成、片山さつきの両参院議員が問題を調査。今月18日には吉本興業の顧問弁護士が両議員に事情説明を行い、「受給の手続きに問題はなかった」とする一方、世間を騒がせていることについて「芸能という職業柄もあり考えないといけない」などと話していた。

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