橋幸夫絶句「突然のことで整理つけられない」

[ 2012年5月4日 06:00 ]

長良氏の悲報に接し、言葉を失った橋幸夫

長良グループ会長事故死

 1960年のデビュー時から交流が深かった歌手の橋幸夫(69)は長良氏の悲報に接し、言葉を失った。スポニチ本紙の電話取材で、事故で亡くなったことを知り、2秒ほど黙り込み「それは本当ですか?いつ?」と聞き返した。

 沈んだ声で「突然のことで、とても整理がつけられない」と続けた。そして「とにかく、びっくりしちゃっています。きょうはとても、お話しできる状況ではない。お察しいただけますか」と動揺を隠せなかった。

 長良氏が駆け出しのプロモーターだったころに心酔していたのが、橋のデビューの仕掛け人でマネジャーだった山川豊氏。長良氏がその後売り出した歌手山川豊(53)の芸名は、この人物に由来する。

 若き日の長良氏は山川氏に、付きっきりで芸能界の心得やノウハウを吸収。橋のデビュー曲「潮来笠」のキャンペーンで訪れた札幌では、極寒の中、チラシ配りをしていたという。ロカビリー全盛時に、あえて時代に逆行する股旅もので売り出し、氷川きよしのデビューは、この時のイメージを重ねた。

 橋にとっては、ほぼ同時期に芸能界でのスタートを切り、成長した間柄。「一番と言っていいくらい、いろいろお世話になった。思い出を今話してと言われても、たくさんありすぎて分からない。少し時間をください」と言葉を振り絞った。

 氷川や中村玉緒、山川豊、田川寿美ら長良グループのタレントの多くはマネジャーを通じて恩師の訃報を聞いた。関係者によると「全員一様に驚きと動揺を隠せない様子」だという。

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2012年5月4日のニュース