ナイナイ矢部の兄 作家デビュー「リアルに書くと笑えない部分があるので」

[ 2012年4月23日 06:00 ]

作家デビューする矢部美幸氏

 お笑いコンビ「ナインティナイン」の矢部浩之(40)の実兄で、実業家の美幸氏(43)が作家デビューする。30日に自伝的小説「矢部家」(光文社)が出版される。

 大阪の下町で育った幼少期の思い出を基に執筆。父親が多額の借金を抱え、貧しい一家だったが、決して悲観せず笑いの絶えない生活だったと紹介している。

 債権者が家に押しかけたことなど「リアルに書くと笑えない部分も出てくるので」と小説に。大阪府吹田市の実家周辺を散策しながら記憶をたどり、裏を流れる淀川からは「エロ本を探していたことを思い出した」といい、ユニークなアイデアまで浮かんだ。

 中学生の頃から家族の話題になると友人が爆笑していたため「ぼんやりと紹介したいとは思っていた」。5年ほど前に友人の紹介で出版社からオファーを受け、コツコツと書き進めた。2年前に勤めていた芸能事務所を退社して無職になると「一気に書くペースが上がった」と振り返る。特に、大阪弁の独特の言い回しには、こだわった。

 ◆矢部 美幸(やべ・よしゆき)1969年(昭44)4月5日、大阪府吹田市生まれ。19歳でNSC(吉本総合芸能学院)に入り、芸人として活動したが22歳で廃業。現在は福岡市でモデル事務所「ラフェイス」の代表を務め「モデル大募集中です」。

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