100歳バースデーに新藤監督流ジョーク「ありがとう。さようなら」

[ 2012年4月22日 17:33 ]

新藤兼人監督(中央)の100歳の誕生日を祝う(左から時計回りに)大竹しのぶ、六平直政、豊川悦司、川上麻衣子

 現役の映画監督で国内最高齢の新藤兼人監督が22日、100歳の誕生日を迎え、東京都内で誕生会が開かれた。映画関係者100人以上の前に車いすで登場した新藤監督は「これが最後の言葉です。どうもありがとう。さようなら」と冗談めかしてあいさつし、会場を沸かせた。

 松竹の大谷信義会長は「日本の映画界に、100歳の現役の映画人がいることはわれわれの誇りで喜びだ」と祝福。最新作「一枚のハガキ」の受賞続きで疲れたという監督は、言葉は少ないものの時折表情を和らげた。

 同映画で主演した俳優豊川悦司が「おめでとうございます」と三三七拍子の音頭をとり、ヒロインを演じた大竹しのぶらが祝いのストールを監督の首に掛けると祝賀ムードに包まれた。

 監督の世話を続ける孫の新藤風さんは「祖父の願いは(自身の)映画が長く残ること。今後のスケジュールは真っ白にし、好きなだけ長生きしてほしい」と話していた。

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2012年4月22日のニュース