海老蔵殴打から1年半 伊藤リオン氏、4カ月早く出所

[ 2012年3月30日 07:38 ]

 歌舞伎俳優の市川海老蔵(34)の顔を拳で殴り傷害罪で服役していた伊藤リオン元受刑者(28)が29日午前、群馬県の前橋刑務所から出所した。事件現場にいたリオン氏の先輩で、元暴走族のリーダー石元太一氏(30)が出迎えたところ「コーラが飲みたい」と笑顔を見せた。日本中が大騒ぎになった事件から約1年半。その間に第1子が誕生した海老蔵をはじめ、事件に関わったそれぞれが新しい道を歩み始めた。

 前日の28日。リオン氏の母親のもとに、前橋刑務所から高崎拘置所(群馬県)に移管されたという連絡が入った。

 日本中を騒がせた事件の当事者だっただけに、出所にあたり刑務所サイドが配慮したためとみられる。母親と石元氏ら3人が迎えにいった。29日午前、拘置所から出てきたリオン氏は石元氏の顔を見ると「わざわざありがとうございます」とあいさつしたという。

 リオン氏は昨年3月14日、東京地裁で懲役1年4月の実刑判決を受けて服役。判決によると、10年11月25日に東京・西麻布の飲食店で海老蔵の顔を拳で殴るなどして約2カ月のケガを負わせた。服役期間は、30日の未決勾留期間が差し引かれ今年7月までの見通しだったが、模範囚だったため4カ月早い出所が認められた。

 石元氏はリオン氏が出所し「やっとあの日からひと区切りついた」と明かした。海老蔵との飲酒トラブルから後輩のリオン氏を事件に巻き込んでしまっただけに「先輩の自分が(刑務所に)入るべきなのに、リオンが代表して行ってくれたと思っている。仕事など協力してあげたい」と現在の思いを説明。また、海老蔵に対しては「今さら何もないです。もともと初めて会ったわけでもないですし、歌舞伎で頑張ってほしい。今は本当にそう思っているし、リオンも同じ気持ちでいます」と話した。

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2012年3月30日のニュース