小津や東郷らが寄せ書き? 俳優宅でびょうぶ見つかる

[ 2012年3月28日 18:40 ]

 75年ぶりに公開される原節子さん主演の日独合作映画「新しき土」で共演した俳優の遺品から、映画監督の小津安二郎や洋画家の東郷青児が描いたとみられるびょうぶが見つかった。この映画の配給会社が28日、発表した。

 びょうぶは、俳優で映画監督だった小杉勇さんの東京都内の自宅に保管されていた。映画の再公開を知った孫の隆一郎さん(56)が、上映会場での展示を申し出たという。

 びょうぶの左端中央には「小津安」の署名と石灯籠のような絵が、その右に「青児」の署名と琵琶法師のような絵や女性の顔が描かれている。

 右側には、馬や裸婦のほか、1937年公開の「新しき土」を監督したドイツのアーノルド・ファンクらの署名もあり、当時、小杉さん宅を訪れた客たちが描いたものらしい。

 「新しき土」の上映に合わせ、4月7日から東京・恵比寿の東京都写真美術館で一般公開される。

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2012年3月28日のニュース