なかにし礼氏が食道がん告白、治療に専念へ「初期より少し進んだ状態」

[ 2012年3月5日 13:52 ]

食道がんが見つかったことを明らかにしたなかにし礼氏

 作家で作詞家のなかにし礼氏(73)が5日、コメンテーターを務めるテレビ朝日「ワイド!スクランブル」で食道がんであることを告白した。今後は同番組を含め仕事をすべてキャンセルして治療に専念し、復帰を目指すという。

 先週初めに体調を崩したというなかにし氏は「胃カメラを飲んだら食道がんであることが分かった」と明かし、「初期よりもう少し進んでいる状態」と説明。「じたばたせずに受け止める」と心境を話した。

 なかにし氏は、1938年旧満州(現在の中国・牡丹江市)生まれ。大学在学中に石原裕次郎さんと知己を得たことから、シャンソンの訳詞から本格的に作詞を出掛けるようになった。

 1969年ごろから、コンサートや舞台の演出、映画出演、歌、作曲、翻訳、小説・随筆の執筆やDJなど幅広く活躍。グループ・サウンズの「いとしのジザベル」、シャンソン・テイストの「知りたくないの」など多数の楽曲の作詞を手掛け、黒沢年男(現黒沢年雄)の「時には娼婦のように」、裕次郎さんの「わが人生に悔いなし」も大ヒットした。

 1998年「兄弟」で第119回直木賞候補、2000年「長崎ぶらぶら節」で第122回直木賞を受賞。それぞれの作品はドラマ化、映画化されて人気を集めた。

 夫人は、いしだあゆみの実妹・石田ゆりさん。

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2012年3月5日のニュース