宝塚音楽学校で卒業式 首席の元南海投手次女「同期との絆は宝物」

[ 2012年3月1日 16:21 ]

宝塚音楽学校の卒業式で、答辞を読み上げる首席卒業の山内亜里さん

 兵庫県宝塚市の宝塚音楽学校(岩崎文夫校長)で1日、第98期生の卒業式が開かれ、2年間の厳しいレッスンを受けた41人がタカラジェンヌに向けた一歩を踏み出した。

 黒紋付きに深緑のはかま姿の卒業生は、名前を呼ばれるときびきびとした動作で卒業証書を受け取った。

 岩崎校長は祝辞で「東日本大震災で被災し、人生の目標を断念した人もいることを忘れてもらっては困る。周囲への感謝の気持ちを持ち、夢の実現に一からのスタートを切ってほしい」と述べた。

 プロ野球、元南海の山内和宏投手(54)の次女で首席卒業の山内亜里さん=芸名暁千星、広島県出身=が「2年間厳しいけいこに励み、喜びをわかちあった同期との絆は宝物。宝塚の乙女として芸の道を一層精進したい」と答辞を読み上げると、卒業生は白いハンカチで涙をぬぐった。

 式後に、卒業生は予科生から1人ずつブーケを受け取り、言葉を交わした。

 卒業生はこの日の午後に宝塚歌劇団に入団。4月13日に開幕する宙組公演の「華やかなりし日々」と「クライマックス」が初舞台となる。第98期生は2010年に入学。声楽や日本舞踊、バレエなどを学んだ。

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