休業宣言?菅原文太 俳優活動控える「納得できるものあれば考える」

[ 2012年2月23日 16:36 ]

会見した菅原文太

 俳優の菅原文太(78)が23日都内で行なわれた「第64回日本消防協会定例表彰式」に消防応援団員として登場。当面、俳優としての活動を控えるとの考えを明かした。

 菅原は昨年、山田洋次監督の最新作「東京家族」の主演を降板した件について「どういうテーマであれ、映画を撮っている時ではない。監督も同じ考えだった」とクランクイン直前に起こった東日本大震災が大きな理由だったとあらためて説明。「こういう時代にどういう映画をどんなふうに出すのかというのは難しい」と震災以降、劇映画の存在理由が見出せないでいることを口にした。

 震災の直前まで都内の病院に入院していたことも公にし、「(俳優を)やめたとか、やめないとか人様に関係ないわけだから」と述べ、当面俳優としての出演を控える考えを明かした。その上で「納得できるものがあれば、考えないわけではない」と、引退ではなく復帰に含みを持たせた。

 「菅原さんを待っている人もいるのでは?」の質問には「こんなロートル待ってないよ」と笑い、「若い映画人には東北の状況を頭の片隅に仕事をしてもらいたい」とメッセージを投げかけた。

 菅原は消防応援団員として、東日本大震災で殉職した消防団員の子どもたちの学費を支援する奨学金を設立したことを発表。今後も支援を続けていくという。

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2012年2月23日のニュース