喜びの和田淳監督…「日本のアニメを広めたい」

[ 2012年2月19日 08:20 ]

 第62回ベルリン国際映画祭の主要賞の授賞式が18日(日本時間19日)開かれ、短編部門で和田淳監督(31)によるフランスのアニメ映画「グレートラビット」が最高賞に次ぐ銀熊賞(審査員賞)を受賞した。長編部門の最高賞の金熊賞にはイタリアのタビアーニ兄弟監督の「シーザー・マスト・ダイ」が選ばれた。

 和田さんは神戸市出身でロンドン在住。独学でアニメを制作し始め、これまでにも国際的な短編映画祭で受賞歴がある。

 作品は、シャープペンシルで描かれたウサギやふくよかな人物のユニークな動きが特徴。ウサギを崇拝する人々が描かれ、現代社会で無意識のまま何かに服従させられる様を滑稽に表現した。既にドイツ、フランスでのテレビ放送も決まっている。

 ▼和田淳監督の話 この賞を受賞できて誇りに思う。自分の作品は分かりにくいのかなと思っていたので安心した。作品で(人々の崇拝の対象となる)ウサギにはまったく意味がなくて、ウサギが好きだったので描いた。これからもアニメを作り続け、いろんなジャンルがある日本のアニメを広めたい。

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2012年2月19日のニュース